バレンタインの日、家に帰ると玄関にビールとチョコレートがかけてありました。
お相手は小学3年生の女の子。毎年自分のおこずかいでビール買って、お母さんに運転してきてもらって届けてくれるんです。すごく可愛らしい女の子なんですよ!うらやましいでしょ~!
これはもう本命でしょう!ド本命!!!
毎年楽しみにしているんですよね。
家づくりで言うと僕は女性にモテません。家づくりじゃなくてもモテませんが(笑)
来て下さるお客様のほぼ全員が「主人が清水さんじゃないとだめって言うんです」と来られます。
古臭いやりかたしてるからでしょう。
今回こんなものを買いました。
その名も如意棒です。(正式名称です)こんなに伸びます↓
悟空がカリン様のところから神様のところに行ったあの如意棒です。(ドラゴンボールより)
当然あんなに伸びませんが。仮に伸びても高所恐怖症なので2mくらいで手を放します。絶対。
用途はこうです↓(写真のは今回買うまで10年以上ずっと使っていたもので、もうバネの調子が悪くなったので)
ここには筋交い(すじかい)と言って揺れを防ぐための木が入るんですが、その木の型を取る道具なんです。
こうなるんです↓
コンピューターで寸法が出るので工場で切って来てもらう会社がほとんどでしょうが、僕はいまだに自分の手で行います。
理由は、木はそんなに簡単なものじゃないから!です。
木は人間と一緒で同じものは絶対にありません。癖の強い木もあれば素直な木もある。痩せやすい木もあれば年輪がびっしり詰まって痩せにくい木もある。
コンピューター上では全く同じ寸法になるものでも短くてガバガバだったり、逆に長かったりすることもある。長いのは切ればいいけど短いものは足すことできませんから。
昔の大工さんは(僕もですが)棟上げしてから瓦が葺き終わるまでは現場には入りませんでした。
瓦の重みで家自体が下がるからです。
瓦をのせて家がどれくらい下がるかなんてコンピューターにはわからん。そこにおる大工にしかわからんのですよ。
今の家づくりは工期もないうえに大工さんからしたら予算もないのがほとんどです。瓦屋さんが終わるまでなんて待っとれんのんですよ。
だから棟上げが終わったら次の日から造作工事に入るし、1本ずつ自分で筋交いを切る大工なんてあまりいないでしょう。如意棒持ってる大工さんもだいぶ減ってきたんじゃないかな。
でも僕は早く仕上げることよりも一個ずつ丁寧にやりたいんです。
50年も60年も住むんですよ?そのうちの1ヵ月早くやるよりも僕は手間でもちゃんとやりたい。
簡単にやったら簡単にやっただけ、手間を掛けたら手間をかけただけのものができます。
今日は筋交いの話しでしたが筋交いをちゃんとした寸法で切らないと漆喰が割れたりクロスが割れたり、外壁が割れたりするんです。
だから自分で切るんです。
1月早いよりよっぽど大事だと思うんですがね…
まぁこんなブログ書いてるから女性にモテないだろうな。おしゃれーな家のことでも書けばいいんだろうけどな。
懲りずに次回は継ぎ手のことを書いてみます~(笑)
おしまい♪