棟梁と大工は違う。

うちには高卒2年目の19歳の弟子がいますが、彼は毎週土曜日職業訓練校に通っています。

 

実技、製図、座学があってこの三つを週替わりで学んでいるようです。

 

彼が学んだことを僕も学びたいので、月曜日になると先週は何を学んだか聞くようにしています。(いい家づくりをしていくために僕のちっぽけなプライドは必要ない)

 

職業訓練校の講師の方たちはその道のプロフェッショナルな方たちばかりで僕の知らないことはまだまだ多い。

 

先日は弟子からこんな言葉を聞きました。

 

「今の若い子は大工になりたい子はおっても棟梁になりたい子はおらん!と言われてました!」と。

 

意味はすぐにわかりました。「おぉーなるほどのぉ!確かにそうかもしれんのぉ」と納得。

 

今頃の大工さんは年齢に限らず、そのほとんどがハウスメーカーなどに属した大工さんたちばかりで、権限はなく、渡された図面通りに作業をこなしていくのみ。今はもうほとんどがこのスタイルです。

 

棟梁はその逆ですべての采配をする人です。もちろん大工さんですけどね♪

 

今はもう、棟梁という存在は全体の3%ほどしかいないと言われています。

 

この「棟梁」というものになりたい若手がほとんどおらんらしい。

 

まぁたしかにものすごくしんどいですがね。

 

親が工務店をやっているわけでもない、フランチャイズにも属さない、下請け仕事はしない!というような僕のようなスタイルだと家族にご飯を食べさせるということは並大抵ではない。

 

でも僕には僕の信じた家づくりがある。

 

これは下請けやフランチャイズに属していたのでは絶対に作れない家なんです。

 

家づくりは約18の業者さんによって作られますが、17の業者さんがいい仕事をしても大工さんがつまらん仕事したらそれだけでダメになる。家づくりにおいて大工さんっていうのはそれくらい大きな存在なんです。

 

僕は独立してからは日本建築のリフォームを専門にやってきました。解体しながら匠たちの技を覚えたかったからです。

 

今まで見て来たどの日本建築もすばらしかったです。見えない所までこんなに手をかけるんだ!と何度関心させられたことか。

 

作った家はずっと残ります。ご飯食べて次の日にはうんちとして出てくるわけではありません。

 

だからみんなプライドもって仕事されているんです。恥ずかしい仕事はできないんですよ。

 

僕もプライドをもってこれからも家づくりをしていこうと思う。

 

安心して任せてもらえるようにこれからも現場で金づちを振り続けようと思う。

 

おしまい♪