世界基準の家づくりをします!!

今現在、友人宅のリフォームをさせてもらっています。

 

持ち主の方は別にいらっしゃるんですが、その方から友人が借りて住むんです。

 

5月最後の土日で友人と、漆喰を塗ってみたい!漆喰に興味がある!と言う友人の友達たちが塗りにこられました。

 

4家族来られたかな。

 

4家族のうち2家族が同じ悩みを持たれていて、それが


カビと結露でした!

 

まぁ、結露イコールカビ、カビイコールダニな訳ですが、お一人は築40年ちょっとの家を中古で買われていて、もう一人は築2年の建売住宅(当然新築)でした。

 

それを聞いて僕は、


この40年間、住宅業界は何も進歩してないじゃないか!って思った。

 

40年前には換気は義務化されていなかったが、今はシックハウス対策として各部屋に一つ換気口をつけることが義務化されている。換気が義務化されているのに結露するのである。

 

直接見させてもらってはいないんだけど窓周りが結露するらしい。

 

築2年で窓周りが結露してカビるって原因はこれしかない。

 

窓枠が無いのである。(気になる方は「窓枠クロス巻き込み」で検索してね。)

 

少しでもコストカットするために窓枠をなくしたんですよね。

 

冬の寒さの原因は窓からが46%ほどなので、ここに木をつけず呼吸しないビニールクロスを巻き込むんだから結露してカビが生えるのは当然です。

 

このやり方が流行って10年前後経つだろうが、初めて見たとき「絶対にカビるな!」って思ったので僕は自分が請け負った現場で窓枠なし!なんてやったことがない。

 

窓枠は絶対につけるべきである。

 

そしてビニールクロスはいつまで使い続けられるんだろう。壁や天井にビニールを貼るなんて日本だけだよ。

 

呼吸しないんだからそりゃ結露するよ。そりゃカビるよ。

 

そして皆さんは、ドイツではビニール製の雨樋(雨どい)が30年も前に禁止されているのをご存知だろうか?

 

日本ではほぼ100%が塩化ビニール製の雨どいだがドイツではチタン製の雨樋が使われる。

 

まぁその話を聞く前から僕の作る家ではビニール製の雨樋は使っていない。

 

7年前に建てた我が家も、お隣のO様邸でも、我が家の倉庫でも、今改装中の友人宅も全てガルバリウムと言う金属製の雨どいを使用しています。(茶室は銅とステンレスのハイブリッド)

ドイツで禁止されている理由は


いつかダメになった時、環境に負荷をかけるから!です。

 

ビニールだからね。燃やすといろいろよくない。

 

さすが環境先進国ドイツ。

 

そして僕が塩ビ製の雨どいを使わないのにはもう一つ理由があって、塩ビは熱に弱く寿命が短いためである。

 

リフォームするのに「うち、雨どいをかけかえたんよー」ってワクワクしながらお隣さんの話す人がいるだろうか?僕は全くワクワクしない。

 

雨どいをやり変えるためだけに足場に20万前後のお金を払うなんてアホらしい。

 

だったら最初から長持ちする素材でやれば良い。

 

 

さ、ここから本題。

 

僕の作る家は自然素材の家づくりと謳っているが一つだけずっと気がかりだったことがある。

 

それは「プラスターボード(石膏ボード)を使用している」と言うこと。

プラスターボードに関しては「無添加住宅」を売りにしている会社でも使われているので使用しても問題はないのだろうが、廃棄の方で問題になっている。

 

廃棄物処理場の地下水に生息する硫酸塩還元細菌と言うものの影響を受けて、有毒な硫化水素を発生させるらしい。

 

これはよくないね。

 

廿日市市にある産業廃棄物の最終処分場はもうパンパンらしい。新しくゴミを捨てる場所を作るために山を削ろうとしているらしい。ゴミを捨てるために自然が犠牲になるって⤵︎

 

住宅のあり方は変わっていかんといけん。

 

と、言うことで自然工房縁の作る家ではプラスターボードの使用をやめ(リフォームは別です)、原点に帰って


木と土と漆喰で作っていくこととします。

 

プラスターボードの代わりに土を塗ります。

 

先日土を見に行ってきました↓

昔の土壁の家とはちょっと違うんですよね。

 

昔の土壁は断熱も兼ねておりましたが、僕の作る家では断熱は羊の毛に任せます。

 

あくまでもプラスターボードの代わりに土を塗るだけです。デザインが古臭くなることもありません。


木が呼吸をし


羊毛断熱が呼吸をし


土が呼吸をし


漆喰が呼吸する家を造ります。

 

僕は「太陽光発電のおかげで電気代が安くなってエアコンをガンガンに回す家がエコな住宅」じゃないと思っている。

 

エアコンを使わない暮らしのことをエコな住宅だと思っている。

 

それは家に使う素材で確実に実現できる。我慢して使わないんじゃない。

 

そしてこの家づくりが本当の循環型の家づくりだと思う。

 

木は再利用され土と漆喰は元に帰る。石油製品で建てられる家とは大違いだ。

 

昨年、壁は漆喰1本でやっていくと決めてから坪単価は上がりました。

 

今回土にすることでもっと坪単価は上がります。

 

だけど、1年後も30年後も清水さんのところで建ててよかったと言ってもらえる家を作ります。

 

ヨーロッパの家みたいに何代も住み継がれる家を作ります。♪

 

日本の家は寿命が短すぎるよ。約30年だもん。スクラップ&ビルドじゃん。GDPは上がるんだろうけどね(笑)

 

まずは近々着工する古民家で皆さんに見ていただきたいと思います。

 

 

おしまい♪