地震に強い中古住宅の見極め方

4月17日に愛媛県で大きな地震があり、ここ広島でも震度4の強い揺れがありました。

 

阪神淡路大震災の時は当然広島にいたので震度3ほどでしたが、芸予地震があった時には京都にいたので僕は震度4以上の地震を経験したのは今回が初めてでした。

 

震度4でこれなら、南海トラフ地震で想定されている広島の震度6強ってどんな揺れなんだろう?と戦々恐々としております。

 

その数日後に大崎上島に行ったのですが、そこで見た地震に強いと言われている木造家屋を見てみたいと思います。

 

月曜日から金曜日までヴァン君のお手伝いをして、その晩に帰ろうかとも思いましたが観光案内所で聞いた話しが面白すぎて「これは観光して帰らんと!」と思いもう1泊して、観光して帰りました。

 

目的は木江(きのえ)という地区の元花街があった場所です。

 

広島では宮島、大崎下島の御手洗、大崎上島などに花街があったそうですが、御手洗と大崎上島は汐待ちの遊郭として栄えたそうですね。

 

あの建築様式を何と呼んだらいいのかわからないですが、2階に欄干と格子があり、なんとも色気があり僕は大好きな建築様式です。(格子が好きなので)

 

花街にしかない建築様式な気もします。

 

大崎上島の遊郭は前回の東京オリンピックあたりまで使われていたそうなので、もう60年は使われていないってことになりますね。

 

ちゃんと人が住んだり、風を入れるなどしていればこうはならなかったのではないかと思いますが、もうぼろぼろで足を踏み入れるのも怖かったので断念しました。(裏は崩れているので入ろうと思えば入れるはずと聞いていたので)

ここは元々お風呂だったのか、カランが見える。

 

旧花街を見たり、黒漆喰の家を見たり、5階建ての木造建築を歩いてみて回っているとあることに気づきました!

牛木のある家がめちゃくちゃ多いな!ということに。

 

牛木とは、棟木(家の一番高いところの木)の少し下にあり、家の端から端まで継ぎ目無しで入っている一本の木の事です。

 

僕がまだ丁稚(でっち)だったころ、今はもう80歳をこえられた当時のお師匠さんから「牛木の入っている家は倒れない!」と教わりました。

 

その当時「へー」としか聞かなかった自分をぶん殴ってやりたいです。ちゃんと理由を聞いておけばよかった。

 

おそらくですが、五重の塔や姫路城などにみられる心柱と同じような役割があるんだと思います。

 

スカイツリーなどはこの心柱の技術を参考にしたと言われていますよね。

 

もし古民家などと呼ばれる中古物件の購入を考えられている方は参考がてら見てみるといいと思います。外から見えますからね。

 

それと中古物件を探されるときは床下に潜ってもらって、土台や柱がシロアリや湿気で痛んでいないか?をちゃんとチェックしてもらうことです。これが大事です。一番大事です。

 

僕は古民家再生を主にやっておりますが、シロアリの被害にあっていない物件はほとんどありませんでした。被害にあっていてもどの程度のものなのか?をしっかりチェックしてもらいましょう!

 

一度だけですが。ほぼ全ての柱が食べられていることもありましたのでね。

 

おしまい♪