大崎上島で見た伝統の子ども舟「三枚」

大崎上島のヴァン君の現場から見える景色です。

 

休憩中もずっと見ていられる。

 

本当に羨ましい。

 

この景色を見ながら、地元の板金屋さんに「昔は目の前に見える島まで泳いだりして遊んでいたんですか?」と聞くと「みんなじゃないけどあそこまで泳いで行くやつもおったのぉ。それと三枚にのって遊んだりしよったで!大工さんらぁ三枚ってわからんじゃろ?」と返ってきました。

 

いや全くわからんです。

 

「板三枚で作るけぇ三枚って言うんじゃけど、大人が子どもの遊び用として作ってくれた舟なんよ!」との事。

 

なんだそれ?ぶち興味がある!自分で作ってみたい!まずは現物を見てみたい!

 

って事でその日宿に帰ってGoogleやYouTubeで検索しても出てこない。

 

「子ども用手作り舟」などいろんなワードで検索しても出てこない!

 

その晩僕は三枚ってもしかしてめちゃくちゃ貴重な物なんじゃ?と思い始めました。

 

次の日も板金屋さんに会ったので聞いてみると「三枚を持てるのはお金持ちの家くらいで、学年でも1人〜2人いるかいないかくらいだったで!ちなみに現存しとるものはほとんどないんじゃないかのぉ」との事でした。

 

いや、なんとしても見たい!見れば作れるかもと思うので「どこかにあるって言う情報はないですかね?」と聞いてみると「個人で持っとる人はおらん気がするが、観光案内所にあった気がするのぉ」との事ですぐ行ってみました!(実は前の日にも観光案内所には行ってましたが気づかず)

 

あった!

 

いや、大人が子どもに作る簡単な舟って聞いていたんだけどかなりガチな舟だった。

 

これ、元郵便局長が作ったそうなんですがクオリティがすごい。俺作れるかな…

 

この三枚がお隣、大崎下島や豊島にも伝わっているかは不明だそうで大崎上島独自の舟の可能性もあるそうです。

 

舟大工の多かった大崎上島だから生まれた舟なのかもしれません。

 

現存しているものはほとんどないかもとの事ですので、本当に貴重で、ますます自分で作りたくなってきました!

 

昔の島の人たちからしたら見慣れたものでも、島外から行った僕にはお宝に見えた。

 

これは大崎上島の文化としてしっかり残して欲しいと勝手に思っています。

 

年に一回、三枚レースをしたらいいんですよ!

 

大崎下島まで行って誰が一番早く帰ってこれるかレース。

 

絶対面白いし、my三枚を持って参加したい。

 

今回で大崎上島編は終わりです。

 

3年もサボっていると書くことがだいぶ溜まっているので次回からは古民家再生をさせて頂いたお家のことを書いていきます。

 

おしまい♪