こんなぼろぼろの古民家直せるの?「広島古民家再生日記①」

もう何年もブログを書いていなかったのでずいぶん前の工事になりますが、2021年に着工しているので3年ほど前に着工した現場を紹介していきます。仕事をしていて「今日死ぬかも」と思いながら通うことになった初めての現場でもあります。

 

工事依頼があり安佐南区沼田町へ。

 

問い合わせをしてきてくださった要因は、仲介をしてくれた方に「普通の大工さんじゃ直せないと思いますよ」と、言われたためだそうで僕にたどり着かれたそう。

 

それがこちら。

表はまぁきれい。

問題は中と裏。

 

もうほんとゴミ屋敷で足の踏み場もなく

裏は湿気で柱は折れ、梁は落ち、外壁もないのでたぬきの糞だらけ、コウモリもいました。はっきり言って見積もりどころの話ではありませんでした。

柱が折れているので当然梁も落ち(75センチ落ちてました)

家の中には至る所に竹も生えていました。

 

一通り見た後「これ、直せますか?」と。

 

僕「簡単ではありませんけど、直せるとは思います。ですが立て直された方が、早く安く構造的にも強い家に建て替えれますよ」と伝えたのですが

 

鉄板こそ被せてあるけど、この茅葺き屋根のこの雰囲気が好きなんです。これがいいんです!直せるんなら直して住みたいんです」と言われました。

 

後から聞いた話しですが、仲介の方は「え?直せるんだ!」と思われたそうです。(近所の方々もいつ崩すんだろうね?と言っていたお家だったそうです)

 

着工前にこの現場を見に来た友人I.Tも「大ちゃんこれ直すん?嘘じゃろ?」と。

 

友人D.Kは「早くこの家から立ち去りたい」と言っていましたね。

 

十数年空き家で、何人もの方がこの家を見に来られたそうですが皆さん諦めたそうです。

だけど、お客さんと僕は直す方向で合意しました。

この物件がどうなっていくのか?数回に分けてお届けしていこうと思います。

 

おしまい♪