この春から息子が小学生になりましたが、まだ入学する前で制服を作りに行ってきた時の話しです。
「イスにおかけになってお待ちください。」と言われたイスのすぐ後ろに赤白帽を発見!!
正しい赤白帽のかぶり方を教えて↓(試着用ですよ)

「洗濯するときにノリが多めのほうが形をしっかりキープできるよ!」なんて洗濯の際の極意まで一通り教えたのに
これはないでしょうがーーーーー!!!!!!!

「なんだこの帽子は!」
こんなものまでついて。これ使わんでしょうよ↓

最近ではのら犬のボーカルの人が近鉄の帽子で使っているの見たけど(笑)
皆さんは赤白というと何を思い浮かべますか?
日本の国旗?
紅白歌合戦?
水引?
これらのもとになるのは精子(白)と卵子(赤)です。
2500年前、まだ顕微鏡なんてあるはずもない時代にお釈迦さんが「赤と白が交わるのが吉」ってことで、お祝い事は紅白でされるんですよね。
これがまた不思議なもので、木も赤と白に分かれるんですよ!!


杉だろうが⬇

松だろうが赤と白があります。

これがまたまた不思議なもので赤の方が強い!!
女性の方が強いんですね(笑)
赤の部分は赤身と言いますが、シロアリは好んでこの赤身を食べません!白い方が好物みたいです。
水や湿気に強いのも赤身です。
火をつけて燃えにくいのも赤。
でも日本の国旗も木も、外が白で中が赤。
人間も男が女性を守らにゃいけんのです!(言っててまぁまぁ恥ずかしいです)
ただし!です、やりかたを間違えると赤と白の境目はほとんどなくなり、木が黒ずんできます。
やり方を間違えるっていうのは木の乾燥方法です!!
今現在、木は切り倒されてからわずか2、3週間で製材され木材として使用されます。
本来、木が完全に乾燥するまで200年はかかるとされています。
200年かかるものが、なぜわずか2、3週間で木材として使用出来るのか?
100℃以上の高温乾燥機にかけるからです。本来200年かけて乾燥させるものを1週間高温乾燥機にかけるだけで含水率は10%ちょっとまでになります。
左が高温乾燥材ですが、黒ずんでいるのがわかりますよね↓人間と一緒で水分がなくなると艶がなくなります。

本来、木は乾燥とともに強度を増していくんですが、高温乾燥機にかけられた木は強度ががた落ちです。
棟上げが終わったばかりの新築の家ですが、強度がないので早くも裂けています。

(ネットからお借りしたものではありません)
人間だって100℃のサウナは入れても10分ちょっとのものでしょ?「水〜!」ってなるじゃないですか!!
木だって生きとるんじゃけしんどいですよ。
可哀想に。ほんま木が可哀想。
集成材も。
木も人間と一緒で同じものなんて1本もない。みんな個性がある。でも個性が強すぎてひねったり割れたりするとクレームになる。そんなことほんとは何の問題も無いのに。
だから個性を殺されて5人1組にされる。「はい、あなたとあなたは今日から一緒に暮らして下さいね!」って急に言われるんです。

アイドルグループみたいに解散しますって言いださにゃいいけどね。
集成材が解散したら大事ですよ!!接着剤が要なのに接着剤は湿気に弱いという弱点があります。日本は湿気だらけなのに。
集成材もかぴかぴに乾かされた高温乾燥材も乾燥とともに強度が増すなんて100%ない!!
世界最古の木造建築物「法隆寺」が集成材だったら1300年経った今、まだあるわけがない!!!
「木造だから!」とか「ヒノキだから!」って木で出来た家が長持ちする訳ではない。
ちゃんとした素材で創られていたから、昔の木造住宅は長持ちしたんです。
インスタグラムでフォローさせて頂いている県外の工務店さんですが、この写真を見た時一瞬で「いい材料使っとってじゃ!」と思いました⬇

杉の柱ですがめちゃくちゃキレイです。高温乾燥材ではこの艶はでません!!
ちなみにうちも、産地は違うでしょうが艶っつやの柱と梁を使っています。
見えない所ですし、デザインばかり重視されがちですが、家に長く住んで頂くため譲れない所なんです。
おしまい♪