日本の住宅寿命は何年なのか?

先日素敵な女性(知人)から電話がありました。

 

「お?これはもしやデートの誘いでは?」と思ったら

 

「大ちゃん、ベランダに家の瓦が落ちて来たんじゃけど」という相談。

 

ベランダに瓦ですよ?洗濯中に頭の上に落ちて来ていたら最悪死んどったかもしれん。

ちなみにここのお宅築13年ですからね!!

 

不幸中の幸いですね。ほんと「頭の上に落ちてきた」なんてことがなくて良かった。

 

ほんとよかった。

 

 

 

他にもね、築16年でカーテンがドサッと落ちて来て、カーテンで気づかんかったけど雨漏りと結露で壁や窓枠がボロボロになっていたマンションや⬇

内部結露で柱や梁がボロボロになってしまっている築21年のお宅など、最近こういう話しが多い。

 

ここでちょっと皆さんに質問ですが、今の日本の住宅の寿命は何年と言われているかご存知ですか?

 

 

 

たったの

26年です!!

 

これは国土交通省の試算ですが、僕が知っているのは33年だったので短くなっていますね。

 

ちなみにフランスは86年、ドイツは79年、イギリス75年、アメリカ44年と比べて極端に短いです。

 

これについては明日から2日間くらいかけて書いてみますが、今日は建売住宅やローコスト住宅とうちの違いについて書いてみようと思います。

 

他の方のブログを読んでいると「注文住宅、建売住宅、お客さんが好きな方を選べばいいと思います」って見かけるんですけど

建売には魂、一切こもってないですからね

 

なんだよ魂って(笑)って思うかもしれませんが、

 

とにかく早く安くで素材に一切こだわりのない家と、お客さんが後々後悔しないためにベストを尽くした家が同じなわけがない!!

 

うちでは木の家の要である土台、柱、梁は木の樹齢と乾燥方法までこだわった木を使っています。これについては明日か明後日詳しく。

 

シロアリ予防の薬も、アメリカはカリフォルニアの大地から採れる蒸発しない液体を使っているため効果は半永久的です。保証も農薬の3倍も長いです。

普通は農薬を散布します。5年しか保証がないので6年目からはお客さんの自己責任でお願いします。ってことです。

 

業者さんからちゃんと説明を受けていないのか、シロアリの怖さを分かっていないのか、5年ごとにシロアリの予防をしている方と僕はまだ出会ったことがありません。なのでリフォームに行くとほぼ100%の確率でどこのお宅もシロアリに被害にあっています。

 

断熱材は壁内結露を防ぐためにオーストラリア産の羊毛を使っています。壁の中でもしっかり呼吸するためです。

普通はガラス繊維とビニールでできた断熱材を使用するため壁の中で結露してしまいます。人間だってムシムシする時期に空気を通さないかっぱなんて着ていたら雨で濡れたのか蒸れたのかわからなくなりますよね?あれと一緒のことです。

 

はっきり言って家は結露との戦いです。これが一番怖いんです。結露で木はもちろん腐るし、結露するとカビが生えます。カビが生えるとそれをダニが食べに来ます。ものすごい悪循環です。

 

 

壁内結露で検索したら出てきた画像をお借りしました↓

神社やお寺が長持ちするのは、素材がいいのもあるし高い技術力で建てられとるのもあるけど結露しないのも大きな要因です。断熱材は入っていませんから。寒いですけど結露とは無縁なんですよ。

 

だから断熱材は結露しないように呼吸する素材じゃないと絶対にダメなんです!!

 

他にもね、湿気に弱いからベニヤは使わないとか、漆喰だとかこだわりはたくさんあるんですけど長くなるので端折りますが、

 

ここまでこだわって建てる家と、とにかく早くとにかく安くでたてられる建売やローコスト住宅が同じなわけがない。

 

僕も起業する前は建売住宅の大工工事だけやったことがありますが、長持ちするわけがないと思っています。26年で音を立てながら家が崩れていく訳じゃありませんが、26年でお客さんの意思によって取り壊されているってのもうなずけます。

 

建売住宅買うんなら「もう賃貸でいいじゃん!」と思うんですがね。

 

家を買うときにその家が何年もつか誰も考えないんですよね。なぜか。

 

築26年でダメになるとわかっていたらどうしますか?それでも買いますか?

 

僕は長持ちする家が本当に価値のある家だと思っています。

 

これから家を建てられる方は家を建てられる時の価格だけで判断しないで下さい。

 

明日からなぜ26年しか保たないのか書いてみますね。

 

 

おしまい♪